2015年4月29日明朝、インドネシアでは麻薬犯罪に関わった8名(内外国人7名)の死刑が執行されました。 又、直前にフィリピン人1名に対する死刑が一旦見送られました。以下は、それらに関する内閣官房室からの発表です。
メリー・ジェーンの刑延期について国家官房長:ジョコウィは活動家の意見を聴く
4月29日水曜日 0時25分、麻薬犯罪に関わった9名中8名の死刑が中部ジャワ・チラチャップ、ヌサカンバンガン島トゥンガルパナルアン射撃場にて執り行われました。
死刑囚はAndrew Chan (オーストラリア)、Myuran Sukumaran (オーストラリア)、 Raheem Agbaje Salami (ナイジェリア)、Zainal Abidin (インドネシア)、 Rodrigo Gularte (ブラジル)、 Silvester Obiekwe Nwaolise 別称Mustofa (ナイジェリア)、 Martin Anderson 別称Belo (ガーナ)、 そしてOkwudili Oyatanze (ナイジェリア)の8名となります。
又、フィリピン人受刑者Mary Jane Fiesta Velosoについては刑の準備は出来ていましたが、その執行は延期されました。
今朝の記者会見においてプラティクノ国家官房長官は、ジョコ大統領がフィリピンで現在進められる司法手続きに関する報告を受け、Mary Jane Velosoに対する公正な機会が必要と判断、彼女に対する死刑の延期が決定されたと発表しました。
その他、ジョコ大統領の決断は、彼女は事件に直接関わる犯罪実行者ではなく今回の死刑執行は一旦延期にするべきだと訴え続けた複数の声や活動に答えた形となりました。
又、先日4月27日月曜日、フィリピン大統領アキノ三世も第26回アセアン首脳会議の合間を縫ってジョコウィ大統領との直接会談を行い、この事件の主犯格と見られる人物がフィリピン警察へ自首したことを受け、Mary Janeに対する死刑の延期を請願していました。
「ジョコ大統領は、憲法の執行に常に関わってきた人権活動家らの意見を聴き、又、関心を寄せている」
国家官房長官によると、大統領はこういったシナジーは将来にわたって継続されるべきで、それを期待しているとのことです。
又、プラティクノは、「大統領は、各活動家らに対して、人道に関わるこういったケースにおいても、大統領が決断する助言として、意見を進言することを躊躇しないように訴えていた」とも述べました。
以上。
参考:
http://setkab.go.id/soal-penundaan-eksekusi-mary-jane-mensesneg-presiden-jokowi-dengar-suara-aktivis/
画像
http://nasional.kompas.com/read/2015/04/29/07403631/Pasca.Eksekusi.Mati.Indonesia.Harus.Siap.dengan.Kecaman.Internasional