インドネシアの警察は概して庶民の敵というイメージが出来上がっていますが、 警察も警察でマイナスイメージを払拭するために様々なキャンペーンを行っています。 その一つが、美人婦人警官による警察活動のプロモーション。インドネシアでは容姿端麗な女性を警察に積極採用し、メディアを使って警察のイメージアップに努めています。Googleで「polwan」(婦人警官)とキーワードを入れて画像検索をしてみてください。男性の方、逮捕さてもいいとか不謹慎なことを呟かないでくださいね(笑
ところで、先日インドネシアのテレビチャンネルNET.TVで、日本でいうところの「婦人警官24時」的な番組が放送されて、出演市民に対しては恐縮なのですが、思わず大爆笑してしまったので、各チャプターに簡単なキャプションを付けてご紹介します。インドネシア語が解らなくても雰囲気で動画の内容は理解できますので文末のYotube動画もぜひ、ご覧下さい。(インドネシア語が解る方は、私の駄文は完全スルーして、一番下の動画へGo!)
インドネシア婦人警官アニサさん、只今、市民へ交通ルールを啓蒙中!
今回は、東ジャワ・シドアルジョ交通警察のアニサさんが、交通違反取り締まり現場をレポートします。インドネシアでは特にバイクの無免許運転や、ヘルメット未着用、逆走行為などが多発していますが、本日はどんなドラマが待ち受けているのでしょう。
では早速、パトロールに向かいましょう(ハンティングシステムと言っています)。今回のハンティングシステムでは、違反者に対し刑罰を与えはしません。訓告するだけです。これは現在我々が進めている「好感度オペレーション2015」の一環です。
何か見つけましたね。出動です。
笑顔のノーヘルおっさん確保。 さあ、このおっさんはどうなってしまうのか!!
アニサさん: どうしてヘルメットを着けていないのですか。
おっさん: ちょっと一瞬、送っただけで、家すぐそばですし。
アニサさん: 一瞬でもヘルメットは付けないと。お父さんの頭を守るものですから。
アニサさん: どうぞ、もうバイクに乗っていいですよ。今は好感度オペレーション2015のキャンペーン中ですから注意だけです。罰則はありません。(宣伝してます!)
アニサさん: これ、お父さんの証明書お返しします。(なんて素晴らしい警察W)
アニサさん: お父さんのためにヘルメットを用意しました。帽子をとってください。(なにこれ無理やり、売りつけられるの?)
あ、お父さん、ハゲ。
アニサさん: どこへ行くときもヘルメットはしてね。
おっさん、婦警さんにヘルメットを被してもらうプレイ。
おっさん: なに、これもらえるの?(なにノー天気なこと言ってるの)
アニサさん: ええ。どうぞ。(え”? え”え~ 。)
このように、インドネシアでは、ノーヘルでバイクに乗ると警察からヘルメットをもらえます(嘘です)。 これぞ、善良な市民のための善良な警察キャンペーン、「好感度オペレーション」です。
おっさん: Matur nuwon (ジャワ語でありがとう)Terimakasih(インドネシア語でありがとう)
めちゃくちゃうれしそうな顔。
釈放~。ヘルメット当選おめでとう、お父さん。片手運転はお咎めなし。
バリ島でノーヘルで捕まったツーリストの皆さん、警官に「Di mana Operasi Simpatiknya」といってやりましょう! 多分相手にしてもらえません。
それでは次に行きましょう!
新ターゲット発見!
見たところ中坊です。二ケツ、運転手ノーヘル
アニサさん: 2人乗り? 友達もこっちにおいで。さっきは、どっちが運転してたの?
坊A: 僕です…
アニサさん: なんでヘルメットしないの?
坊A: 忘れちゃいました…
アニサさん: 友達はヘルメットしてるのに、どうして君はできないの?
坊A: えーっ… さっきホントはママに送ってもらうつもりだったんだけど、それがダメになったんで、友達と二ケツしました…
アニサさん: ということはこれは友達のバイクね
坊A: はい。
アニサさん: おうちは?
坊A: ブドゥラン。
アニサさん: 学校は?
坊A: XXXXX。
アニサさん: 何歳?
坊A: 12歳。
はい、中坊はバイクの免許取得できません。で、ここから坊Aの悲劇が始まる。。。。。
警官A: 母親と連絡とったほうがいいな。
坊A: 勘弁してください。ママに怒られてしまいます。
アニサさん: 12歳。ヘルメット未着用。無免許運転。親と連絡をとります。
この瞬間、坊Aがぐずり始める(3: 43~)。
モロ泣き。
アニサさん: 親を呼ぶだけだから。
坊A: ムリだ-、いやだー!!
絶望のポーズ。
絶望のポーズ2 。(どんだけ恐怖のオカンなのか)
坊A: X●▼P#@%&W# 怒Xら★れ■る(4: 25~ もはや何を言っているのかわからない)
アニサさんの慰めにも断固拒否。完全にぐずりはじめた。
号泣。泣き叫ぶ。(しかし、モノをねだるときにこれを使う子はたまにいます)
最後まで抵抗。
アニサさん: 結論として、この子を我々が自宅へ送り届けることになりました。
坊A: いやだー、ぎゃー、むりだー。(ずっと号泣)
坊A木陰に逃げる、更にぐずる。
坊A: X●▼P#▼P#@%&★@% X●▼P#@%&W# 他の子もやってるやん(最後の最後の抵抗)☆彡P#▼P#@>%`)) 家から追い出される、うががああああ。むりだあああむりだあああむりだあああむりだあああむりだあああ!!!!!!!!!(本当に恐怖のオカンらしい)
号泣の坊Aをバックに、アニサさん、楽しそうに現場解説。
坊Aはすでに意気消沈。
はい、残念ながらヘルメットを着用し、自宅へ送り届けられます。どうする坊?!ライフカード。
ところがこの坊A、自宅を教えません。警察は彼の住居地区とみられる場所を右往左往します。がんばれ坊!
しかし、残念ながら、ご近所の方が坊Aの自宅を警察に教えてしまい、結局、いざ、オカンの元へ!!
アニサさん、楽しんでいるようにしか見えませんけど!
遂に、恐怖のオカン現る。なるほど…
坊A、恐怖でバイクから降りてきません。
アニサさん: お母さん、我々は送り届けただけですので。坊はもうやっちゃだめだよ。
オカンに介抱される坊A。実はやさしいオカン。最後は、ハッピーエンドでした。
市民の安全を守るため、アニサさんの交通ルール普及活動は続く。
完。最後までお付き合い頂きありがとうございました。
-今回の動画-
参考:
http://news.detik.com/surabaya/read/2015/04/01/115705/2875722/475/operasi-simpatik-semeru-2015-dijadikan-revolusi-mental-polisi-dan-masyarakat
画像:
http://aceh.tribunnews.com/2014/11/22/terkait-tes-keperawanan-di-polri-oegroseno-buat-apa-itu