インドネシア内閣官房発表「パナソニック及び東芝工場の閉鎖と高速鉄道プロジェクトの関連性を否定」

以下、2月4日にインドネシア内閣官房公式サイト上にて発表されたパナソニック及び東芝工場の閉鎖と高速鉄道プロジェクトの関連性についての政府の見解を掲載します。

 

タイトル:「パナソニック及び東芝工場の閉鎖と高速鉄道プロジェクトの関連性を否定」

内閣官房長官プラモノ・アヌンは、パナソニック及び東芝工場の閉鎖と日本のジャカルタ-バンドン高速鉄道失注に関係があるのではという噂に対して、「先日彼らと話す機会があったが、要は撤退ではなく生産減による移転。そして、本件は高速鉄道とは全く関係がない」と否定した。

更に、「日本は高速鉄道建設と同程度の価値ある案件、例えば電力プロジェクト、運輸プロジェクトなどを受注している。よって、彼らが高速鉄道に関する所用に関わってくる(東芝とパナソニックを撤退させる)ことなどない」と今回の工場移転と中国国営企業が係わるジャカルタ-バンドン高速鉄道案件とは関係がない旨を説明した。

又、それらの情報は直接確認したのかとの報道陣の問いには「やっている。やっている。大統領への報告のため、彼らから連絡を受けた」と回答した。

東芝とパナソニック工場の移転に関しては、「彼らはボゴールに移転予定だ。現在の向上スタッフは彼らと共にボゴールに移るか否かの選択をせまられるだろう。もし移らないのであれば、両工場は新たな労働者を募集することになる」と述べた。

 

以上

~ここまで

 

工場の移転は残念ですが、更に残念なのはインドネシア政府にわざわざこんな発表をさせなければならない背景です。さて、政府にこういう下らない発表をさせる一因ともなっている日本語を用いた各種メディアは、ジャカルタ-バンドン高速鉄道起工式後、直ちに工事に取り掛かれないインドネシアの状況を、現在、水を得た魚のように又、ミスリード記事で煽っています。内容はインドネシアとは関係なく毎度の「いかに中国が腐っているか」というエンターテイメント記事です。グーグルによる「インドネシア 高速鉄道」キーワードのトレンド状況はこんな感じです。

trend

 

私は物書きが専門ではなく、且つ、ブログに長めの文を上げる時は、それなりに検証・確認を行いますので平日においそれと記事を上げることは厳しいのですが、この続きは今週末に書いてみようかと思います。少し、ヒントを上げておきます。

 

「インドネシア 高速鉄道」というキーワードのニュース検索結果
→これ タイトル及び記事導入部分に「中国」という単語がいっぱい(2/3)

 

同様に「Indonesia Kereta Cepat(インドネシア語で「インドネシア 高速鉄道」という意味)」というキーワードのニュース検索結果
→これ タイトル及び記事導入部分に「cinaまたはchinaまたはtiongkok(インドネシア語で中国)」という単語が無い。一つあるがそれは会社名(2/3)

 

すこしおわかりいただけたと思います。高速鉄道起工式後、インドネシアではこのプロジェクトについての批判が多数出始めました。しかし、上記で明らかなように、それは「中国」に関連付けられたものではなく、当国インドネシア政府に関連付けられたものが大半です。これらは週末にまとめてお伝えします。今回は以上になります。よろしくお願い致します。

 

参考:
インドネシア内閣官房庁公式サイト

 




 


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